↑違います(当然だけど)
一般動詞とは?
be動詞と一般動詞の最も簡単な見分け
簡単に言うと…
be動詞以外の動詞が
一般動詞
です。
be動詞
原形 | 現在形 | 過去形 | 過去分詞形 |
be | am is are | was were | been |
※色分けは変化のしかたです。am,isの過去形がwas。areの過去形がwereになります。
これら以外の動詞が一般動詞です。
play=(スポーツなどを)する、go=行く、like=好き、want=欲しい…など、be動詞じゃない動詞が一般動詞です。
注意点
忙しい(busy)、疲れた(tired)、悲しい(sad)、美しい(beautiful)など、人の状態や感情などを表す単語は形容詞です。動詞ではないので注意しましょう。これらの単語はbe動詞を補って文を作ります。
例: I am busy.(私は忙しいです)
なぜbe動詞と一般動詞の見分けが必要か?
英語では、be動詞の文と一般動詞の文では、疑問文や否定文の作り方がまったく違います。だから見分けが必要です。
一般動詞 三人称単数とは?
一般動詞の場合、もう一つ見分けが必要です。
三人称単数か?それ以外か?
これを見分けないと、現在形の文章で間違いが多発します。まず「人称」について説明します。
人称とは?
2人で会話しているときの「自分から見ての順番」と考えると良いかもしれません。
まずは自分のことを第一に考えます
⇒一人称(私:I)
次に相手のことを考えて会話をします
⇒二人称(あなた:You)
それ以外 ⇒三人称
関係ない人のことを「第三者」と言う日本語もありますが、「三人称」とはまさにそういうことです。会話している2人以外が三人称です。
5人とかで会話しているときは?
その場に何人いても、2人で会話しているのなら
会話の相手が二人称(あなた:You)じゃ。
他の人達は三人称となるでおじゃる。
でも、そこにいるみんなに話しかけるときもあるよね?
その場合は話しかけているみんなが二人称(あなたたち:You)じゃ。
三単現(三人称単数現在)のsとは?
〇私(I:一人称)、あなた(You:二人称)以外⇒三人称
〇1人だけ⇒単数
〇現在形の文⇒現在
この3つの条件を満たした場合が「三単現」です。
英語の場合、三人称単数が主語のときに動詞が現在形ならば、動詞に「s」を付けるのが決まりです。
それを「三単現のs」と言います。
これを簡単にまとめるとこうなります。
文章が現在形のとき
人称 | 主語 | 単数 複数 | sほしいか いらないか |
一人称 二人称 | I You | 複数 | 動詞に sいらない |
三人称 | I,You以外 | 単数 | 動詞に sがほしい |
現在形の文章のときには、
主語がI,You,複数⇒sいらない
それ以外⇒s欲しい
常に気を付けましょう。
一般動詞現在形の文(主語がI,you,複数の場合)
肯定文 | You | play | tennis | . | あなたはテニス をします | ||
否定文 | You | don’t (do not) | play | tennis | . | あなたはテニス をしません |
否定文は動詞の前にdon’tを付けるだけです。
肯定文 | You | play | tennis | . | あなたはテニス をします | ||
疑問文 | Do | you | play | tennis | ? | あなたはテニス をしますか? |
疑問文に対する受け答え:Yes, I do./ No, I don’t.
「あなたは?」と聞かれているので、答えるのは自分なので、I(私)で答えます。
一般動詞現在形の文(三人称単数〈主語がI,you,複数じゃない〉場合)
三人称単数〈主語がI,you,複数じゃない〉場合、
肯定文の動詞にはsが必要になります。
肯定文 | Mary | plays | tennis | . | メアリーはテニス をします | ||
否定文 | Mary | doesn’t (does not) | play | tennis | . | メアリーはテニス をしません |
否定文は動詞の前にdoesn’tを付けて
動詞を原型(sのつかない形)にします
肯定文 | Mary | plays | tennis | . | メアリーはテニス をします | ||
疑問文 | Does | Mary | play | tennis | ? | メアリーはテニス をしますか? |
動詞を原型(sのつかない形)にします
疑問文に対する受け答え:Yes, she does./ No, she doesn’t.
英語は、2回目に出てきた名詞はすぐに代名詞にします。
Maryは女性なので、女性を表す代名詞「She」に置き換えます。
見分けフローチャート
動詞にsが付かない場合の文の作り方
動詞にsが付く場合の文の作り方
このように、
①動詞がbe動詞か?一般動詞か?
②一般動詞にsが付くか?付かないか?
現在形ではこの2つの見極めをしなきゃないのです。
英文作成のメッチャ基本なのに、実は意外と難しい。でも、ここを気を付けて文章を組み立てられるように練習することが必要となります。
文章が現在形のときは注意しましょう。
一般動詞にsを付けるときの注意点(名詞の複数形も共通)
普通はsを付けるだけ
come⇒comes
tell⇒tells
look⇒looks
こんな感じです。
語尾がsh,ch,x,s,oのとき
単語の後ろに「s」ではなく、「es」を付けます。
例:wash⇒washes teach⇒teaches
こんな感じです。
なぜsではなくesを付けるのか
単語 | なぜs付ける? |
wash⇒washes teach⇒teaches relax⇒relaxes miss⇒misses | 歯の間から息が抜けるような発音 で終わっていて、そのあとに 「s(ズ)」と付けようとすると メチャクチャ言いづらいから eを付けて間を取る感じ。 |
go⇒goes | 「ゴー」のように、後ろが伸ばす音。 この後に「s(ズ)」を付けたら、 「ゴズ」みたいになって、 伸びを阻害してしまうから。 |
筆記上の問題ではなく、発音上の問題で決まっています。
最後がyの単語の後ろにsを付けるとき
play⇒plays
study⇒studies
最後がyなのは共通しているのに、単語によってsの付け方が明らかに違っています。
これはyの前の文字によって変わります。
yの前が母音(a,i,u,e,o)のとき⇒sだけでOK!
play⇒plays
yの前が母音じゃないとき⇒yをiに変えてesを付ける
study⇒studies
疑問文を作るときはなぜDoなのか?
一般的には
一番簡単な解決方法
そうなる規則だから仕方ない!覚えよう!
はっきり言って、英会話を堪能にこなしている人はこれを感覚的にできています。
つまり、多くの人はなぜそうなるのかを考えずに使用しているのです。
なぜそうなるのか?ネイティブな方に尋ねたらおそらくこう答えるでしょう。
「そうなるから」
理屈ではありません。そうなっているからそうなのです。
でも、語源的には一応解説できます。興味があればこちらをご覧ください。
最も大事な基本の一つです
一般動詞は覚えなくちゃいけない英語の基本の基本なのに、実はちょっと難しいです。
これで英語が苦手になる人が多いし、私自身中学生の時ここでつまずきました。だからこそしっかり理解して欲しい。だからと言って知識を詰め込み過ぎても混乱しますよね。要点をサックリ押さえて、練習して使い慣れるのが良いと思います。
理屈は分かっていても、実際の問題になるとsを忘れる生徒さんはとても多いです。この本は1つ1つの文法パターンが練習できるので、繰り返し書いて定着をはかるのにオススメです。主語に気を付けてパターン練習しましょう。
付録:疑問文のdo・doesは実は助動詞
疑問文のDo,Doesは、canやmustなどと同じ助動詞に区分できます。
現在、高校では「強調構文」として強勢の助動詞doを学習します。
動作を強調したいときは、do(does)を一般動詞の前に出して表現します。
通常分⇒They walk in the park.(彼らは公園で歩きます)
強調文⇒They do walk in the park.(彼らは公園でなんと!歩くのです!)
こんな感じです。ずっと昔は「強調文」ではなく、これが通常の文章表現だったようです。
助動詞の文は、助動詞を前に出すと疑問文
疑問文の作り方
強調文 | You | do | play | tennis | . | あなたはテニス をします | ||
疑問文 | Do | you | play | tennis | ? | あなたはテニス をしますか? |
助動詞の後ろにnotを付ければ否定文
強調文 | You | do | play | tennis | . | あなたはテニス をします | |
否定文 | You | don’t (do not) | play | tennis | . | あなたはテニス をしません |
となるので、理屈的に合致します。助動詞の後ろは必ず動詞の原形が入るので、doやdoesを付けたら動詞が原形になる一般動詞の文の作りとも一致します。
こちらで助動詞の説明をしているのでご覧下さい。
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