他の2つの格の説明もご覧下さい。
所有格whoseを使った接続
例題:関係代名詞を用いて一文にしなさい。
This is the girl.(こちらは少女です)
We think her wish won’t come true.(私たちは彼女の願いは叶わないと思う)
赤文字のところが同じ人を示しています。
2文目のherを関係代名詞にして、先行詞(説明される言葉:ここではthe girl)の後ろに接続しますが、注意点がありますのでご覧下さい。
主 格 | 所 有 格 | 目 的 格 | |
彼 女 | She | her | her |
関係代名詞 (人) | who | whose | whom (who) |
This is the girl. We think her wish won’t come true. | Herは所有格なので、 所有格の関係代名詞whoseに置き換えます。 |
This is the girl【ここに接続】 We think whose wish won’t come true. | 置き換えたら、 先行詞(ここではthe girl)の後ろに whose wish を前に出して接続します。 |
This is the girl whose wish we think won’t come true. (こちらは私たちが願いが叶わないと思っている少女です。) | 分かりづらい日本語ですけど、これで完成です。 |
このパターンで注意すべき点
①関係代名詞に変える単語が先頭でない場合は、前に持ってきて文を接続する
②所有格の場合、その後の名詞までが1セットなので、一緒に前に出す。
主語を修飾する場合
例題:関係代名詞を用いて一文にしなさい。
The man is a buddhist monk.(その人はお坊さんです)
His fishing rod is blue.(彼の釣り竿は青いです)
赤文字のところが同じ人を示しています。
“a buddhist monk”も同じ人を示していますが、修飾(説明)されるべき言葉は、より不確かな方です。
man⇒世界中の約半分は男性です
buddhist monk⇒お坊さんである人はかなり限られます
分かりにくいものほど説明は必要なので、この場合「man」を説明すべきということになります。
どっちを修飾(説明)するのか分からなくなった場合のポイント
より不確かな方を修飾(説明)する!
下の文章が、上の文のthe manを修飾(the manの説明文)になるように接続します。
方 法
2文目のHisを関係代名詞(所有格なのでwhose)にして、
先行詞(修飾される言葉:ここではthe man)のすぐ後ろに付ける!
主 格 | 所 有 格 | 目 的 格 | |
彼 | He | his ↓ | him |
関係代名詞 (人) | who | ↓ whose | whom (who) |
The man is a buddhist monk. His fishing rod is blue. | hisは所有格なので、 所有格の関係代名詞whoseに置き換えます。 |
The man【ここに接続】 is a buddhist monk. whose fishing rod is blue. | 置き換えたら、 先行詞(ここではthe man)の後ろに接続します。 |
The man whose fishing rod is blue is a buddhist monk. (釣り竿が青い人はお坊さんです) | これで完成です。(直訳だと日本語が変ですが) |
このパターンで注意すべき点
①主語を修飾する場合、主語のすぐ後ろに関係代名詞節が入る!
②所有格の関係代名詞はthatでの代用はできません!
二文接続が分かると、文の構造自体が把握できるので、穴埋め問題も分かりやすくなります。
まずは接続のしかたを練習するのがオススメです!
こちらも確認しましょう
関係代名詞を主格・所有格・目的格に分けて3つの記事で説明しました。他の2つも確認して下さい。
穴埋め問題で役立つ傾向
ここからは、主格・所有格・目的格をまとめて説明します。
二文接続が理解できると、穴埋め問題でも役に立つ傾向が見えてきます。
This is the girl who played soccer in the park yesterday.
主格の関係代名詞は、主語が変化したものなので、後ろが動詞になっています。
This is the boy whom she fell in love with at a first sight.
目的格の関係代名詞は、前に出てきたので、後ろは主語+動詞になっています。
This is the girl whose wish we think won’t come true.
所有格の関係代名詞は、後ろに「不完全な名詞」を伴います。上の例の場合、「wish(願い)」って誰の願い?と、問いたくなるような言葉が必ず後ろにあります。
この見極めで注意する文型
This is the boy. I think he is kind.
この二文を接続すると、heは主格なので、関係代名詞はwhoを使います。
すると文章は以下のようになります。
This is the boy who I think is kind.
主格の関係代名詞whoなのに、後ろが主語+動詞となります。
このような文章には要注意です!!
以下に問題を用意しました。関係代名詞の3つの格の作り方が分かったら、試してみて下さい。
解答は記事の最後の方にあります。
二文接続問題
① I know the girl. She is playing the piano.
② He has a friend. His father is a doctor.
③ The boy is a student. You talked to him yesterday
④ You can see the house. Its roof is green.
⑤ Your mother will give you a book. She bought it at the shop.
穴埋め問題
( )内に当てはまる関係代名詞を選びなさい。
① The man ( ) I saw yesterday is Bob.
ア which イ whose ウ whom
② She is the woman ( ) lives around here.
ア who イ whose ウ whom
③ This is the teacher ( ) son is a famous runner.
ア who イ whose ウ whom
④ The building ( ) wall is black is her house.
ア which イ whose ウ that
⑤ This is the man ( ) I think runs very fast.
ア who イ whose ウ whom
二文接続問題 解答(接続した関係代名詞節は赤文字)
① I know the girl who(that) is playing the piano.
② He has a friend whose father is a doctor.
③ The boy whom(who,that) you talked to yesterday is a student. (関係代名詞省略可)
④ You can see the house whose roof is green.
⑤ Your mother will give you a book which she bought at the shop. (関係代名詞省略可)
※③The boy is a student. のように、一見「The boy」と「a student」どっちを修飾しても良いように見える文章の場合の判断基準は、どっちの方がより不確かな情報か?です。
The boy→地球上に男は30億人以上います。
a student→「生徒」はそれよりはるかに少ないです。
不確かな方にこそ説明は必要なので、この場合はThe boyを修飾します。
穴埋め問題解答
① The man ( ウ ) I saw yesterday is Bob.(後ろが主語+動詞)
ア which イ whose ウ whom
② She is the woman ( ア ) lives around here.(後ろが動詞)
ア who イ whose ウ whom
③ This is the teacher ( イ ) son is a famous runner.(後ろに不完全な名詞がある)
ア who イ whose ウ whom
④ The building ( イ ) wall is black is her house.(後ろに不完全な名詞がある)
ア which イ whose ウ that
⑤ This is the man ( ア ) I think runs very fast. ⇒I think he runs very fast. 主格heが関係代名詞になるので、主格の関係代名詞whoになります。
ア who イ whose ウ whom
間違った場合はもう一度前の解説をご覧ください。
コメント