関係代名詞の格の変化
関係代名詞も「代名詞」の一種なので、人称代名詞と同様に格が変化します。今回は、主格の関係代名詞を説明していきます。
主 格 | 所 有 格 | 目 的 格 | |
(参考)私 | I | my | me |
関係代名詞 (人) | who | whose | whom (who) |
関係代名詞 (人以外) | which | whose | which |
関係代名詞 thatの代用 | ○ | ✖ | ○ |
他の2つの格についてはこちら
2つの文を関係代名詞で接続する
主格whoを使った接続
例題:関係代名詞を用いて一文にしなさい。
This is the girl.(こちらは少女です)
She played soccer in the park yesterday.(彼女は昨日公園でサッカーをしました)
赤文字のところが同じ人を示しています。
下の文章が、上の文のthe girlを修飾(the girlの説明文)になるように接続します。
方 法
2文目のSheを関係代名詞(人なのでwho)にして、
先行詞(修飾される言葉:ここではthe girl)のすぐ後ろに付ける!
主 格 | 所 有 格 | 目 的 格 | |
彼 女 | She ↓ | her | her |
関係代名詞 (人) | ↓ who | whose | whom (who) |
代名詞が主格(主語となる言葉)の場合、関係代名詞も主格を使います
This is the girl. She played soccer in the park yesterday. | Sheは主格(人)なので、 主格の関係代名詞whoに置き換えます。 |
This is the girl 【ここに接続】 ↑ who played soccer in the park yesterday. | 置き換えたら、 先行詞(ここではthe girl) のすぐ後ろに接続します。 |
This is the girl who played soccer in the park yesterday. (こちらは昨日公園でサッカーをした少女です) | これで完成です。 |
主格whichを使った接続
例題:関係代名詞を用いて一文にしなさい。
This is the ball.(こちらはボールです)
It is held by the girl.(それは少女に抱えられています)
赤文字のところが同じ物を示しています。
下の文章が、上の文のthe ballを修飾(the ballの説明文)になるように接続します。
方 法
2文目のItを関係代名詞(人以外なのでwhich)にして、
先行詞(修飾される言葉:ここではthe ball)のすぐ後ろに付ける!
主 格 | 所 有 格 | 目 的 格 | |
そ れ (人以外単数) | It ↓ | its | it |
関係代名詞 (人以外) | ↓ which | whose | which |
代名詞が主格(主語となる言葉)の場合、関係代名詞も主格を使います
This is the ball. It is held by the girl. | Itは主格(人以外)なので、 主格の関係代名詞whichに置き換えます。 |
This is the ball 【ここに接続】 ↑ which is held by the girl. | 置き換えたら、 先行詞(ここではthe ball) の後ろに接続します。 |
This is the ball which is held by the girl. (こちらは少女に抱えられているボールです) | これで完成です。 |
主語を修飾する場合
例題:関係代名詞を用いて一文にしなさい。
The ball is a soccer ball.(こちらはサッカーボールです)
It is held by the girl.(それは少女に抱えられています)
赤文字のところが同じ物を示しています。
“a soccer ball”も同じものを示していますが、修飾(説明)されるべき言葉は、より不確かな方です。
ball⇒世の中にボールはたくさんあります
soccer ball⇒サッカーで使うボールに限られます
分かりにくいものほど説明は必要なので、この場合「ball」を説明すべきということになります。
どっちを修飾(説明)するのか分からなくなった場合のポイント
より不確かな方を修飾(説明)する!
下の文章が、上の文のthe ballを修飾(the ballの説明文)になるように接続します。
方 法
2文目のItを関係代名詞(人以外なのでwhich)にして、
先行詞(修飾される言葉:ここではthe ball)のすぐ後ろに付ける!
主 格 | 所 有 格 | 目 的 格 | |
そ れ (人以外単数) | It ↓ | its | it |
関係代名詞 (人以外) | ↓ which | whose | which |
代名詞が主格(主語となる言葉)の場合、関係代名詞も主格を使います
The ball is a soccer ball. It is held by the girl. | Itは主格(人以外)なので、 主格の関係代名詞whichに置き換えます。 |
The ball 【ここに接続】is a soccer ball. ↑which is held by the girl. | 置き換えたら、 先行詞(ここではThe ball) のすぐ後ろに接続します。 |
The ball which is held by the girl is a soccer ball. | これで完成です。 主語を修飾する文章は間違いやすいので注意しましょう。 |
練習問題
問題
関係代名詞を用いて一文にしなさい
① This is the student. He is from America.
② He has the bag. It has ten pockets.
③ The dog runs fast. It has a long tail.
④ I know the woman. She can fly in the air.
⑤The girl likes kimchi. She is over there.
※kimchi=キムチ
解答
関係代名詞の文章が付くのは、修飾する言葉(先行詞)のすぐ後ろです。
① This is the student who is from America.(the studentを修飾)
② He has the bag which has ten pockets.(the bagを修飾)
③ The dog which has a long tail runs fast. (the dogを修飾)
④ I know the woman who can fly in the air.(the womanを修飾)
⑤The girl who is over there likes kimchi. (the girlを修飾)
thatの代用
主格の関係代名詞(who,which)はすべてthatに代えて表現することができます。けれど…
基本的には人の場合はwho、人以外の場合はwhichで覚えておいて、thatにしてもいいんだな、程度で頭に入れておくのが良いと思います。
「とりあえずthatにしておけば大丈夫じゃね?」
みたいに覚えておくと、高校英語ではthatが使えない場合もあるのでおすすめできません。
心 得!
thatは人でも人以外でも使えるが、「thatでもOK」程度に覚えておくこと!
人の場合はwho、人以外の場合はwhich これがメイン!
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