関係代名詞③所有格whoseを使った2文接続と見極めポイント&練習問題

他の2つの格の説明もご覧下さい。

所有格whoseを使った接続

例題:関係代名詞を用いて一文にしなさい。

This is the girl.(こちらは少女です)

We think her wish won’t come true.(私たちは彼女の願いは叶わないと思う)

赤文字のところが同じ人を示しています。

2文目のherを関係代名詞にして、先行詞(説明される言葉:ここではthe girl)の後ろに接続しますが、注意点がありますのでご覧下さい。

 主 格 所 有 格目 的 格
彼 女Sheherher
関係代名詞
(人)
whowhosewhom
(who)
口語ではwhomはwhoでも良いとなっています。
This is the girl. 
We think her wish won’t come true.
Herは所有格なので、
所有格の関係代名詞whoseに置き換えます。
This is the girl【ここに接続】 
We think whose wish won’t come true.
置き換えたら、
先行詞(ここではthe girl)の後ろに
whose wish を前に出して接続します。
This is the girl whose wish we think won’t come true.
(こちらは私たちが願いが叶わないと思っている少女です。)
分かりづらい日本語ですけど、これで完成です。
先行詞が人以外の場合も、所有格はwhoseなので、全く同じです。

このパターンで注意すべき点

①関係代名詞に変える単語が先頭でない場合は、前に持ってきて文を接続する

②所有格の場合、その後の名詞までが1セットなので、一緒に前に出す。

主語を修飾する場合

例題:関係代名詞を用いて一文にしなさい。

The man is a buddhist monk.(その人はお坊さんです)

His fishing rod is blue.(彼の釣り竿は青いです)

赤文字のところが同じ人を示しています。

“a buddhist monk”も同じ人を示していますが、修飾(説明)されるべき言葉は、より不確かな方です。

man⇒世界中の約半分は男性です

buddhist monk⇒お坊さんである人はかなり限られます

分かりにくいものほど説明は必要なので、この場合「man」を説明すべきということになります。

どっちを修飾(説明)するのか分からなくなった場合のポイント

より不確かな方を修飾(説明)する!

下の文章が、上の文のthe manを修飾(the manの説明文)になるように接続します。

方 法

2文目のHisを関係代名詞(所有格なのでwhose)にして、

先行詞(修飾される言葉:ここではthe man)のすぐ後ろに付ける!

 主 格 所 有 格目 的 格
Hehis
him
関係代名詞
(人)
who
whose
whom
(who)
The man is a buddhist monk.
His fishing rod is blue.
hisは所有格なので、
所有格の関係代名詞whoseに置き換えます。
The man【ここに接続】 is a buddhist monk.
whose fishing rod is blue.
置き換えたら、
先行詞(ここではthe man)の後ろに接続します。
The man whose fishing rod is blue is a buddhist monk.
(釣り竿が青い人はお坊さんです)
これで完成です。(直訳だと日本語が変ですが)
先行詞が人以外の場合、目的格はwhichです。

このパターンで注意すべき点

主語を修飾する場合、主語のすぐ後ろに関係代名詞節が入る!

②所有格の関係代名詞はthatでの代用はできません

二文接続が分かると、文の構造自体が把握できるので、穴埋め問題も分かりやすくなります。

まずは接続のしかたを練習するのがオススメです!

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こちらも確認しましょう

関係代名詞を主格・所有格・目的格に分けて3つの記事で説明しました。他の2つも確認して下さい。

穴埋め問題で役立つ傾向

ここからは、主格・所有格・目的格をまとめて説明します。

二文接続が理解できると、穴埋め問題でも役に立つ傾向が見えてきます。

This is the girl who played soccer in the park yesterday.

主格の関係代名詞は、主語が変化したものなので、後ろが動詞になっています。

This is the boy whom she fell in love with at a first sight.

目的格の関係代名詞は、前に出てきたので、後ろは主語+動詞になっています。

This is the girl whose wish we think won’t come true.

所有格の関係代名詞は、後ろに「不完全な名詞」を伴います。上の例の場合、「wish(願い)」って誰の願い?と、問いたくなるような言葉が必ず後ろにあります。

この見極めで注意する文型

This is the boy. I think he is kind.

この二文を接続すると、heは主格なので、関係代名詞はwhoを使います。

すると文章は以下のようになります。

This is the boy who I think is kind.

主格の関係代名詞whoなのに、後ろが主語+動詞となります。

このような文章には要注意です!!

以下に問題を用意しました。関係代名詞の3つの格の作り方が分かったら、試してみて下さい。

解答は記事の最後の方にあります。

二文接続問題

① I know the girl. She is playing the piano.

② He has a friend. His father is a doctor.

③ The boy is a student. You talked to him yesterday

④ You can see the house. Its roof is green.

⑤ Your mother will give you a book. She bought it at the shop.

解答はこちら

穴埋め問題

(  )内に当てはまる関係代名詞を選びなさい。

① The man (   ) I saw yesterday is Bob.

ア which イ whose ウ whom

② She is the woman (   ) lives around here.

ア who イ whose ウ whom

③ This is the teacher (   ) son is a famous runner.

ア who イ whose ウ whom

④ The building (   ) wall is black is her house.

ア which イ whose ウ that

⑤ This is the man (   ) I think runs very fast.

ア who イ whose ウ whom

解答はこちら

二文接続問題 解答(接続した関係代名詞節は赤文字)

① I know the girl who(that) is playing the piano.

② He has a friend whose father is a doctor.

③ The boy whom(who,that) you talked to yesterday is a student.  (関係代名詞省略可)

④ You can see the house whose roof is green.

⑤ Your mother will give you a book which she bought at the shop. (関係代名詞省略可)

※③The boy is a student. のように、一見「The boy」と「a student」どっちを修飾しても良いように見える文章の場合の判断基準は、どっちの方がより不確かな情報か?です。

The boy→地球上に男は30億人以上います。

a student→「生徒」はそれよりはるかに少ないです。

不確かな方にこそ説明は必要なので、この場合はThe boyを修飾します。

穴埋め問題解答

① The man (  ) I saw yesterday is Bob.(後ろが主語+動詞)

ア which イ whose ウ whom

② She is the woman (  ) lives around here.(後ろが動詞)

ア who イ whose ウ whom

③ This is the teacher (   ) son is a famous runner.(後ろに不完全な名詞がある)

ア who イ whose ウ whom

④ The building (   ) wall is black is her house.(後ろに不完全な名詞がある)

ア which イ whose ウ that

⑤ This is the man (  ) I think runs very fast.I think he runs very fast. 主格heが関係代名詞になるので、主格の関係代名詞whoになります。

ア who イ whose ウ whom

間違った場合はもう一度前の解説をご覧ください。

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