一般動詞にSがつくときの見極め法

一般動詞現在形にSがつく時は、「主語が3人称単数で現在形のとき」と習ったり、「主語がI,You,複数のときの現在形のとき」と習ったりすると思います。でも実際分かりづらいですよね。

その考えとして1つの提案があります。

be動詞と一般動詞を関連付けて考えると言うのはどうでしょうか?

以下に説明します。

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be動詞と一般動詞の関連性

be動詞(現在形)の場合

主語 be動詞 現在形 
Iam
You 複数are
それ以外is

一般動詞(現在形)の場合

主語sがつくか?
Isはつかない
You 複数sはつかない
それ以外sがつく

このようになります。これを合わせてみると

主語be(現在形)動詞一般動詞にsがつくか?
Iamsはつかない
You 複数aresはつかない
それ以外issはつく

赤のアンダーラインを引いたところに着目してみましょう。

一般動詞にsがつくときは、be動詞の文章だったら「is」になる主語の時ということになります。

つまり、be動詞の区別ができれば、一般動詞にsがつくかどうかは判別できるのです。

問題

次の文章で正しい方に〇を付けましょう。

1,I (like likes) soccer.

2, He ( go goes ) to the library.

3, Tom ( teach teaches ) English.

4, They ( play plays ) tennis.

5, The girls ( read reads ) the book.

6, Nancy and Lisa ( watch watches ) TV.

7, My mother ( come comes ) here.

8, Your dog ( run runs ) fast.

9, The boxes ( look looks ) nice.

10, We ( love loves ) baseball.

解答・解説

先程提案した方法で解説していきます。

ポイントは、be動詞の文章の時にbe動詞が「is」になる時がsが付くときです。

1,「I」につくのはbe動詞の文では「am」。だからsはつかない。答えは「like」

2,「He」につくのはbe動詞の文では「is」。だからsはつく答えは「goes」

3,「Tom」につくのはbe動詞の文では「is」。だからsはつく答えは「teaches」

4,「They」につくのはbe動詞の文では「are」。だからsはつかない。答えは「play」

5,「The girls」は複数形。be動詞の文では「are」。だからsはつかない。答えは「read」

6,「Nancy and Lisa」は2人なので複数形。be動詞の文では「are」。だからsはつかない。答えは「watch」

7,「My mother」につくのはbe動詞の文では「is」。だからsはつく答えは「comes」

8,「Your dog」につくのはbe動詞の文では「is」。だからsはつく答えは「runs」

9,「The boxes」は複数形。be動詞の文では「are」。だからsはつかない。答えは「look」

10,「We」につくのはbe動詞の文では「are」。だからsはつかない。答えは「love」

こんな感じで見極められます。

実際やってみての効果

be動詞のam、are、is の区別は多くの人ができるように思います。

しかし、一般動詞のsになると区別を付けづらい人が多い気がします。

それを連結し、「sのつけ方が分からない」という悩みを解消するための1つの方法としての提案です。

実際、この方法で何人かの生徒に教えてみましたが、すぐに「なるほど!」と言った生徒は、正直なところあまり多くはありません。

でも、何題か問題練習をすると、「あー、そういうことか」と納得する生徒は多いです。「万人が納得する必殺技!」とはいかないまでも、関連して覚えられるというのは1つのメリットだと思いますがいかがでしょうか。

なぜ3人称単数のときにsがつくのか

一般動詞の3人称単数の時にsがつく理由。それは、どうやら古代の英語の名残らしいです。

その名残のために苦しめられているわけですけれども。

ただ、古代英語の名残が実用性もないままいつまでも残っているというのは、ちょっとおかしい気がします。

言葉というものは、英語であれ、日本語であれ、他のどの言語であれ、使いやすいものは残り、使いにくいものは消えていきます。流行語も、実用性があるものは辞書に掲載されるようになり、言語表現として一つの地位を確立しますが、実用性がないものはだんだん使われなくなっていきます。そうやって自然淘汰されて、今の言葉というものがあるわけです。つまり、残っているということは、それなりの実用性があるからこそ残っているのだと思います。もし実用性がないのならそれは消えていくはずですから。

それでは、なぜ一般動詞現在形のsは消えないのでしょう?その点に着目をして考えたときに、1つの考えが浮かびました。

それは、動詞にsがあることによって、単数か複数かを見極めができる、ということです。

今ここにいる「私(I)」と「あなた(you)」は、実際ここにいるので単数か複数かは見れば分かります。ですから、I や you には「s」が付かないのでしょう。でもここにいない第三者(三人称)の場合、単数か複数かを見分けることはちょっと難しいときがあります。

発言した人は、単数のことを言っているのか、複数のこと言っているのか、当然分かっていますが、それを聞いた側はそれが単数なのか複数なのかが分からない場合というのはどうしても出てくると思うです。

例えばarm(腕)という単語はsを付けると、arms(兵器)という意味になったり、Arms(人名)もあります。もし、主語がArmsの時、腕の複数のことを言っているのか、1人の人名を言っているのか?それを動詞にsがつくかどうかで判断できるということです。

「Arm」の例では、sがつけば単数なので1人の人名。sがつかなければ複数を意味するので腕のことを言っているのかな、という判断材料になります。

恐らくそういった意味で、「名残として」というよりは「実用性があるので」残っているのかな、と感じるときがあります。

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