分詞の後置修飾 作り方
注意点!
分詞の後置修飾は、2語以上が名詞を修飾するときです。
分詞1語だけが修飾するときは前から名詞を修飾(a sleeping baby 寝ている赤ちゃん)のようになります。
分詞の後置修飾を使って自分のことを表現してみよう
ウチの犬、チョコって名前なんですけど、いつもコタツの中に入って寝ているんです。
ネコか!って感じなんですけど。それを分詞の後置修飾を使って表現してみましょう。
「チョコはコタツの中で寝ている犬です。」
①英文はまず「主語」+「述語(動詞)」からスタートします。
ですので、この場合はまず、「チョコは犬です」を先に書きます。
Choco is the dog
②これに、the dogの修飾文の「コタツの中で寝ている」を
the dogのすぐ後ろに付け加えます。
コタツの中で寝ている=sleeping in the kotatsu
Choco is the dog sleeping in the kotatsu.
チョコはコタツの中で寝ている犬です。
前と後ろを入れ替えて、こうも表現できます。
The dog is Choco.(その犬はチョコです。)
この文の「その犬(The dog)」を説明するために、
コタツの中で寝ている=sleeping in the kotatsu を入れます。
The dog sleeping in the kotatsu is Choco.
(コタツの中で寝ている犬はチョコです。)
主語を修飾するときも同じです。修飾する名詞のすぐ後ろに入れます。
【分詞の後置修飾 例文入り】我が家の犬と猫の物語
チョコにはずっと待っている友達がいます。
「ナツ」という名の猫です。
チョコとナツは、ウチで同じ時に飼い始めました。2匹は小さいときからずっと一緒だったので、自然と仲良しになっていました。同じところで一緒に寝ていたり、じゃれ合って遊んだり。
チョコは元々小型犬なので、成長してもそんなに大きくなりませんでしたが、ナツはドンドン成長して、チョコよりちょっと大きくなりました。その2匹がじゃれ合って遊んでいるときの図はこんな感じです(ちなみにウチのチョコは”ホワイトチョコ”です)
どう見てもチョコが押しつぶされているようにしか見えない!!(笑)
でも、これで仲良く遊んでいるんです。チョコは押しつぶされながら(?)尻尾をパタパタ振っていました。楽しかったんでしょうね。
Choco loves the cat crushing her.(crush=押しつぶす)
「チョコは自分を押しつぶしているその猫のことが大好きです。」
チョコもナツもメスです。代名詞をherにしました。普通、動物は代名詞「it」を使いますが、私の心情的に物を表す代名詞を使いたくなかったので。
Natsu loves the dog crushed by her.
「ナツは自分に押しつぶされているその犬のことが大好きです。」
ナツ側から見るとこうなります。
以前、チョコが外を歩いている黒猫に反応して、けたたましく吠えていたときがありました。
「ワンワンワン!!!」
そこにやってきたナツはチョコの興奮ぶりを見て、毛を逆立てて興奮しました。
「シャァァァ!!!」
興奮するときも一緒。ホントに仲が良かったんです。
チョコが窓に飛びついて、窓枠に噛みつきました!
ナツも勢いよく窓の方に突進!!
そして何かに噛みつきました!!
ナツが噛みついたもの…
それは…
The cat biting Choco is Natsu.(チョコを噛んでいる猫はナツです。)
The dog bitten by Natsu is Choco.(ナツに嚙まれている犬はチョコです。)
※bite=噛む(過去形:bit 過去分詞:bitten 現在分詞:biting)
噛んだ瞬間、ナツは急に我に返ったようです。
「ヤバッ!」
とばかりに、一目散に逃げました(笑)
怒ったチョコはナツを追いかけようとしましたが、そのときナツの姿はすでにありませんでした。
そのときのチョコの表情!
見ていた私は思わず大爆笑してしまいました。
そんな仲良しの2匹だったのですが…。
あるクリスマスの夜、ナツは息を引き取りました。
昼間までは元気でしたが、何か悪いものでも食べたのか、外から帰ってくると様子が変でした。
動きもおかしくなっていて、すぐ病院に行きましたが天国へ行ってしまいました。
生前、ナツは外から戻ってくるとき、いつも決まった場所から帰ってきていました。
チョコはその場所の方から物音が聞こえると、ナツが戻ってきたと思い、いつもそこへ走って行って出迎えていたのですが…。
ナツがいなくなったことを理解できていないチョコは、今もナツの帰り道から音が聞こえるたびに走って行きます。でも、ナツじゃないことが分かるとトボトボと戻ってくるのです。
ナツがいなくなって数年が経ちました。でもチョコは一番の友達を今も待ち続けています。
Choco is the dog waiting for Natsu to come home.(チョコはナツが帰ってくるのを待っている犬です。)
現在分詞(〜ing)と過去分詞の使い分け
ポイント!
修飾文を作るとき
直前の名詞が「していること」なのか?
「されること」なのか?で使い分けます。
していること⇒現在分詞(~ing)
されること ⇒過去分詞
Choco is the dog sleeping in the kotatsu.(チョコはコタツの中で寝ている犬です。)
犬が「していること」なので、〜ingになります。
Choco loves the cat crushing her.(チョコは自分を押しつぶしている猫が大好きです。)
猫が「していること」なので、〜ingになります。
Natsu loves the dog crushed by her.(ナツは自分に押しつぶされている犬が大好きです。)
犬が「されている」ことなので、過去分詞になります。
The cat biting Choco is Natsu.(チョコを噛んでいる猫はナツです。)
猫が「している」ことなので、~ingになります。
The dog bitten by Natsu is Choco.(ナツに嚙まれている犬はチョコです。)
犬が「されている」ことなので、過去分詞になります。
Choco is the dog waiting for Natsu to come home.(チョコはナツが帰ってくるのを待っている犬です。)
犬が「していること」なので、〜ingになります。
分詞の後置修飾をわかりやすくするために
これは分詞に限らずですが、文章を訳してみることです。そしてこの構文を使って文章を組み立ててみることです。
そうすることによって分かりやすくなります。
自分の文章を作ってみましょう!
例えば人物紹介などはこの「分詞の後置修飾」が使いやすいです!
テンプレ
①人物 is the man(womanなど)+分詞の後置修飾文
②The man(womanなど) +分詞の後置修飾文 is 人物
※人物が複数の場合は「are」を使いましょう
テンプレ①の例文
タロウはトトロのコスプレをしているランナーです。
Taro is the runner dressing up as Totoro.
※dress up as ~=~のかっこうをする
最近、市民マラソン大会で見たんです。かなり気合いの入ったトトロでした!あのかっこうでハーフマラソンを走るとかってすごすぎる!私には無理です。ちなみにTaroは仮名です。
ジロウはトトロに抜かれた男性です
Jiro is the man passed by Totoro.
※pass by=追い抜く、通り過ぎる
そして、その「トトロ」は意外と速いんです。前のランナーを抜いて行きました。ちなみにJiroも仮名です。
逆にしても使えます。それがテンプレ②です。
テンプレ②の例文
トトロのコスプレをしているランナーはタロウです
The runner dressing up as Totoro is Taro.
トトロに抜かれた男性はジロウです
The man passed by Totoro is Jiro.
こんな場面で使えます
「ねぇねぇ、どの人がタロウなの?(Who is Taro?)」という問いに、
①テンプレ:「あれだよ!タロウはトトロのコスプレをしているランナーだよ。(Taro is the runner dressing up as Totoro.)」
②テンプレ:「あぁ、トトロのコスプレしているランナーがいるじゃん?それがタロウだよ。(The runner dressing up as Totoro is Taro.)」
こんな感じのときに使えますかね。
自分で考えて文章作ってみると理解が深まります!是非やってみて下さい。
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